助けたい愛情

恋愛において、共依存関係になってしまい、

「この人には私がいなきゃダメなんだ!」

と強く思って、どんなに一般的にダメだと見えても、

私が傍にいて面倒を見てあげなくちゃ、

私だけが理解してあげられると思う時があります。

 

そんな「救わなきゃ」という思いの根底には、

過去に救えなかった、力になれなかった経験や、

力になったけれど、その後離れていってしまい、

向こうがダメになってしまった…。

といったような過去の経験が関係していることがあります。

 

本人の気づかぬうちに、その過去の傷が「今」出て来て、

過去に助けられなかったからこそ、

今の目の前の相手の力になって、

なんとかしてあげたい!

という思いが強まってしまうことがあるのです。

もちろん、「今」目の前にいる相手は、

「過去」の人ではもちろんないのですが、

重ねてしまうことがあるのです。

 

ただ、決してわるいことではなく、

「今度こそは!」というやり直したい気持ちや、

「過去のことをやり直して清算したい!」という気持ちの表れですから、

とっても大切な気持ちなのです。

 

ご本人がそういった気持ちを自覚していて、

「それでもいいんだ。」と思えていれば問題はありませんが、

そうではない場合、無自覚となりますから、

「助けきゃ!」

「私がいなきゃ!」

という気持ちが止まらずに、助ける、支える関係が続いてしまい、

気づいたら離れる事が出来なくなっていた…。

なんていうことが起きてしまうことがあります。

自分の「助けたい思い」に気づくこと。

そんな時に大切になってくることは、

ご自分の中の助けたい思いに気づくことです。

まずは、気づくということが大切です。

 

なぜ気づくことが大切かというと、

気づかないと無意識的に助けるという選択をしますから、

他の選択肢を選ぶことができないのです。

 

気づくことができれば、

「今は力になる」

「今は力にならない。」

「このまま助ける関係を続ける。」

「今の助ける関係を終わりにする。」

という選択があることに気づくことができます。

そして、自分次第でどの選択もすることができるのです。

気づいたら変えることもできる。

僕たちは、気づくことができたなら、

今度は選ぶことができます。

選ぶということは、他の可能性をすてて、

道を一本に絞るということです。

 

そして選ぶということは、「行動」をするということです。

 

それは、ある人にとっては、

「そのままの関係を続ける。」という選択かもしれませんし、

「自分の助けたい気持ちを終らせる」という選択かもしれません。

「別れを告げる。」という選択かもしれません。

そんな助けたい思いを抱えていた自分を労わり、大切にするという選択かもしれません。

 

人それぞれ選択することが、違いますから当然行動も違いますが、

選択をすることで人は変化をしていくということは一緒なのです。

 

あなたはどんな選択をしたいでしょうか?

助ける自分を止めたいでしょうか?

そんな時は、こんな取り組みが有効です。

過去に助けられなかった自分を労わる。

もし、あなたが過去に助けられなかった自分自身がいたことに気づいたとしたら、

その自分をいたわってあげることです。

 

きっとずっとあなたは、助けられなかった自分を責めてきたかもしれません。

でも、一生懸命にその時のあなたは取り組んできたのです。

 

そして、今もその後悔から、

挽回をしたい気持ちから、

やり直したい気持ちから、

今も目の前の人の力になろうとしている。

そんな時にボロボロになりながらもよくやっている自分をいたわってあげて下さい。

 

自分の胸に手を当てて、

「よくやってきたね。ありがとう。」

「ずっと後悔していたものね。」

「ずっと頑張ってきてくれてありがとう。」

って伝えてあげてください。

 

それでも、胸が苦しくて後悔や自分を責めることが続く時は、

あなたの心は、あなに後悔をさせることで、

もう同じことをしないように、その後悔を何度でも思い出させてくれようとしています。

「もうあの時と同じ気持ちにはなって欲しくない。」

「だから、あの時のことを思い出して、もう繰り返さないようにしてほしい。」

「過去から学んでほしい。」

という思いがあります。

 

あなたはきっともう十分に学び終えたし、

もう同じ後悔はきっとしないですよね?

それだけ苦しんだのですから。

 

だから、後悔する気持ちが湧いてきたら、

心にこう伝えてあげて下さい。

 

「もう今はあの時とは違うから、もう大丈夫だよ。」

「私はもう同じ過ちは繰り返さないから。成長して学んだから。」

「だからもう思い出させなくて大丈夫。ありがとう。」

って伝えてあげて下さい。

 

きっと心が落ち着きますよ。

 

さて、これまでいろいろと書いてきましたが、

これでもうまくいかないなぁという時があります。

 

そんな時は、専門家に相談してみ下さい。

過去の助けられなかった経験を心の中でやり直す取り組みや、

これからのことに目を向けて、生き方を選び直す取り組みや、

様々な取り組みがありますから、

一人じゃどうにもできない、頭で考えてもどうにもできない、

そんな時は、二人三脚で歩いてくれる専門家と一緒に進んでいくことがおすすめです。

 

あなたが自分の人生を生きられるますように。

著者プロフィール

野川 仁
野川 仁
元引きこもりの心理カウンセラー。現在はカウンセリングをしつつ、講師としも、毎週(土)講義を行ってる。目指すは、「記憶に残らないカウンセラー」。カウンセラーのおかげより、自分の力で前に進めた実感を持ってもらうべく、日々奮闘中。理想への道のりはまだまだ長い!