「私なんかを好きになるはずがない。」

相談の時に、この言葉をたまに耳にすることがあります。

その言葉を聞くと「え?何で?」と

そう思うのと同時に、

「良い恋愛をしてこなかったのかな、」

「何かあったんだろうか。」

そんなことも思うのです。

 

また、こんな言葉も耳することがあります。

「私は、恋愛する資格なんてないし、人を好きになっちゃいけないんです。」と。

 

「人を好きになる」それは、自由であり、

誰もが許された権利であるはずです。

 

それなのに、

自分にはその権利もなく、

さらには人を好きになってはいけないと感じている。

「どのような人生がその人にその言葉を言わせているんだろうか?」と、

そう僕はその言葉を聞く度に考え、思いを馳せます。

 

そうしていると、

その言葉の裏に沢山の心の痛みや、

心の叫びがあることがあります。

 

人は本当は、誰だって幸せになりたいし、

誰だって好きな人と一緒にいたい。

誰かを「好き!」って声たからかに叫びたい時も、

目があっただけでドキドキするその感覚や、

声を掛けられた、ただそれだけでたまらなく嬉しい

そんな喜びも、

誰もがみんな味わいたいし、

本当は味わいたいんだ。

 

それなのに、、、

「誰も私を好きになんてならない。」

「人を好きになっちゃいけない。」

「恋愛をする資格なんてない。」

そんな風に考えざるを得ないなんて、

僕はちょっと悲しくも、そして苦しくもなるのです。

 

ある人は、恋愛をしたことをお医者さんに相談したら、

「邪魔な感情ですね。薬を増やしましょう。」と言われ、

またある人は、「近づくな気持ち悪い。」と罵られ、

また別の人は、「不倫」という叶わぬ恋の末、

その苦しさに故に自分を罰し、

またある人は、「先生、私の好きな気持ちは気持ち悪いですか?」と、

涙ながらに訴えてくれました。

 

みんな、

ただ幸せになりたいし、

ただ幸せになりたかった。

 

ただそれだけだったのに、

僕たちは生きていると、

言葉の暴力にあうことも、

その気持ちを持つことすらも否定されることも、

自分のその気持ちに対してダメというレッテルや、

不潔というレッテルすら貼ってしまうことがあります。

 

でも、僕は思うのです。

 

あなたが持っているその気持ちは、

誰がなんて言おうと、

汚くなんてない。

 

誰がなんて言おうと、

あなたはいつだって誰かを好きになっていいんだ。

 

そしてその気持ちは、

綺麗で何よりかけがえのない気持ちだって。

 

そしてね、好きな気持ちは持っていていいんだよ。

僕たちは、まだ好きで、だからこそ嫌いになりたくもある

そんな矛盾した生き物なんだから。

著者プロフィール

野川 仁
野川 仁
元引きこもりの心理カウンセラー。現在はカウンセリングをしつつ、講師としも、毎週(土)講義を行ってる。目指すは、「記憶に残らないカウンセラー」。カウンセラーのおかげより、自分の力で前に進めた実感を持ってもらうべく、日々奮闘中。理想への道のりはまだまだ長い!