大切な人に別れを告げられた時、

好きな気持ちが心にとどまり、

やっぱり会いたいなという気持ちが出てきます。

 

でも同時に、もう会えないんだ。

会ってはいけないんだと思うと悲しくなり、

寂しい気持ちが湧いてきます。

 

そして、この二つの気持ちがずっとグルグルしてしまい、

私たちを苦しめてしまうことがあります。

 

私たちはこういった時、

両方の気持ちを相反するものとして考えて、

好きな気持ちを押しつぶそうとして、

もう会えないんだという気持ちも、

感じないようにします。

 

それは、好きな気持ちを持っていても、

もう叶わないですし、

もう会えないという寂しい気持ちも持っていても、

失われた思い出が走馬灯のように蘇り、

苦しみを生んでしまうからです。

 

でも私たちの心には、

複数の気持ちが同時に存在しています。

 

私たちは、悲しくってイライラします。

 

寂しくって、離れたいのです。

怒っていても悲しんでいます。

楽しくって切ないのです。

 

このように同時に複数の気持ちが共存しているものなのです。

 

そして、それぞれの気持ちは相反するものではなく、

対立しているものではなく、

同時に独立して存在しているのです。

 

好きな気持ちも、

寂しい気持ちも、

諦めたい気持ちも、

同時に存在しているのです。

 

そして、それぞれの気持ちが交代交代で、

僕たちの意識に上がってくる為、

グルグルしていくのです。

 

例えば、やっぱり会いたい・好きだなという気持ちが出てくると、

大切な思い出や、楽しかった思い出が出てきます。

 

そして、その直後に会えないという寂しさが出てくると、

悲しみが出てきて、もうそれらの思い出が失われたものとして意識されます。

このようにどのような気持ちが前面に出てくるかで、

私たちの気持ちはコロコロと変わるのです。

 

これを一般的に葛藤状態と呼びますが、

その時に私たちはどちらかを選ぼうとしますが、

そうではなくて、

それぞれを別々の独立した気持ちとして対処をしていくことが大切なのです。

好きな気持ちも、

でももう会えなくて寂しい気持ちも、

別々のものとして、

それぞれの気持ちを味わっていくことが大切なのです。

好きな気持ちもあなたの幸福を願っています。

 

寂しい気持ちもあなたにまた、愛される喜びやつながりを感じて欲しいと願っています。

それぞれがあなたの幸せを願っているのです。

 

だからこそ、私たちがすべきことは、

それぞれの気持ちの心の奥にあるそんな願いを感じてみることなのです。

著者プロフィール

野川 仁
野川 仁
元引きこもりの心理カウンセラー。現在はカウンセリングをしつつ、講師としも、毎週(土)講義を行ってる。目指すは、「記憶に残らないカウンセラー」。カウンセラーのおかげより、自分の力で前に進めた実感を持ってもらうべく、日々奮闘中。理想への道のりはまだまだ長い!