大切な人に振られると、

悲しくもありますが、同時に怒りが沸いてくることもあります。

「何であんなに酷いことをされないといけないの!」

「あんな言い方ないじゃない!」

「私だって苦しかったんだから!」

と怒りが沸いてきてその怒りが消えないのです。

そのせいで、

振られた相手に対して怒りがおさまらないことがあります。

だから、その相手が幸せそうな姿を見ると、

すごくイライラするし、

相手だけが普通に過ごしていることも許せない。

その相手のことが許せないから、

逐一行動をチェックしてしまうし、

思い出してはイライラする。

何であんなことしたんだよ!

ってイライラがおさまらないのです。

イライラの理由

そのおさまらないイライラが

どうしたら解決すると感じるのかというと、

相手に反省してもらうこと、謝ってもらうことです。

だから相手に謝ってほしいのです。

でも、残念ながら相手は

あなたのその気持ちを分かってくれるとは限りませんし、

いくら伝えても分かってくれる確率の方が低いかもしれません。

伝えたとしても、余計に傷つくことも考えられます。

もちろん分かってくれる時もありますから、

分かってもらえれば心はホットし、

怒りは落ち着いてきます。

つまり怒りは何かを分かって欲しいのです。

その「何か」は、何を指すのかというと、

自分の気持ちであり、痛みです。

どんなに痛かったのか悲しかったのか、

イライラしたのかを分かって欲しいのです。

でも、振られてしまった後は、

その気持ちを相手が分かってくれないことも多くありますから、

その気持ちがおさまらないことがあるのです。

振られた後、愛が憎しみに変わる理由。

そんな時は、心はこんな動きをすることがあります。

「わかってくれないなら、せめて相手に復讐だ!」と。

これが相手への攻撃へと変わります。

 

深く傷つけられた時、ひどい仕打ちをされた時、

相手が許せなくて、

復讐したい気持ちに駆られるのと同じ原理です。

復讐することで、相手にも同じ痛みを感じてほしいのです。

同じように傷ついて欲しいのです。

そうすることで、「ほらね。痛いでしょ。」って、

自分の痛みをやはり「分かって欲しい。」のです。

あの人より幸せになってやる!

というのも一種の復讐です。

幸せな姿を見せつけて後悔や、

痛みを感じてほしいわけですからね。

 

このように怒りが憎しみに変わるのは、

深く傷つけられたことで、

同じように相手を痛みを感じてほしいからです。

 

私がこんなにも苦しいのだから、あなたもこの苦しみを感じるべきだ!

そんな思いが根底にあるのです。

 

そして、そのように感じ、相手に怒りを向けるのは、

結局同じ痛みを相手に感じてもらうことで、

自分の痛みを分かって欲しいからなのです。

 

また、相手に怒りを向けることで、

酷い仕打ちをされた自分を守ろうとする心の働きなのです。

 

とはいえ、復讐したところで結局はお互いに傷ついてしまいますし、

誰も幸せになりません。

 

では、どうすればいいのかというと、

心は自分が傷ついたことを分かって欲しいのですから、

傷ついた自分を守るために、怒りを外に向けるという優しさを

正しい方に向けることが大切です。

 

その正しい方というのは、自分です。

自分を分かってあげることが大切です。

 

相手が分かってくれなくても自分だけは分かってあげる。

傷ついた心には、このことがとっても大切なのです。

 

ただ、その前に心の中にたまったその怒りを安全な方法で、

表現した上で、自分の気持ちを分かってあげるという取り組みが大切になってきます。

 

実際のご相談では、それに向けた具体的な取り組みも行っています。

著者プロフィール

野川 仁
野川 仁
元引きこもりの心理カウンセラー。現在はカウンセリングをしつつ、講師としも、毎週(土)講義を行ってる。目指すは、「記憶に残らないカウンセラー」。カウンセラーのおかげより、自分の力で前に進めた実感を持ってもらうべく、日々奮闘中。理想への道のりはまだまだ長い!