何かに頼りたくなる気持ちは誰にだってあります。

それと同じように、

誰かに頼りたくなる気持ちも当然誰にだってあります。

 

その頼りたくなるものが、ギャンブルだったり、

お酒だったり、女性だったり、男性だったり、

お金だったり人によってはそれぞれです。

 

これまで、ギャンブルやお酒、異性に

ついつい頼りたくなってしまう方のお話を聞いてきました。

 

対象は違えど、

何かに頼りたくなる気持ちは同じです。

 

そして、

もう一つ共通していることがあります。

 

こんなお話をしているとある一人の女性のクライアントさんを思い出します。

 

もう何年も前ですが、

私は上手くその方の話を聴くことが出来ませんでした。

 

不倫をしていたその方は、

不倫相手に強く惹かれていました。

 

会わないと涙が出るほどに。

 

でもそれではいけないと思って、

ご相談に来ていただきました。

 

そう、その方は心のどこかでは気づいていたのです。

「このままではいけない。」と。

 

でも、それでもその方とはなかなか離れられず、

家に帰っても、夫は自分のことを受け入れてくれない。

 

そんな満たされない何かがその方を襲い、

会いたいでも、会ってはいけない。

でも…。

 

そんな気持ちがその方の中でグルグルと駆け巡り、

心が乱れ、気持ちはごちゃごちゃでした。

 

でも、そんな中で確かだったことは、

その不倫相手の方は、彼女にとっては居場所だったのです。

 

夫のとの生活の中では味わうことが出来なかった

初めて自分を受け入れてくれた人で、

初めての居場所だったのです。

 

人は、心のどこかで居場所を求めています。

 

自分を受け入れてくれる所を。

安らげる場所を。

 

そしてその場所は、

一見すると安心できないような場所でも、

ご本人にとっては、

現実の痛みから離れられる場所や対象であれば、

それは安らげる場所になるのです。

 

私たちは、この世界を生きていると、

心の痛みを抱えてしまうことがあります。

 

それは時にあまりも強く、私たちを傷つけます。

 

その痛みが和らぐ場所を、

その痛みを忘れされてくれる誰かを、何かを、

私たちは無意識的に求めます。

 

人から見るとその対象や、その誰かは、

合理的でなく、悪いものであると感じるかもしれません。

 

でも、本人からしたら、

それでも自分が何とか見つけた

自分を心の痛みから守ってくれる、

心の痛みをしのいでくれる手段なのです。

 

ですから、私たちが出来ることは、

その痛みを受け止めて、

そういったやり方でしか

今まで心の痛みに対処が出来なかった不器用さを労わり、

別のやり方で心の痛みに対処できる術を、

共に模索してくことです。

著者プロフィール

野川 仁
野川 仁
元引きこもりの心理カウンセラー。現在はカウンセリングをしつつ、講師としも、毎週(土)講義を行ってる。目指すは、「記憶に残らないカウンセラー」。カウンセラーのおかげより、自分の力で前に進めた実感を持ってもらうべく、日々奮闘中。理想への道のりはまだまだ長い!