依存の背景にあるもの。

「依存」というと、

恋愛依存・ゲーム依存・アルコール依存・薬物依存・セックス依存・ギャンブル依存etc…

といったように沢山ありますが、どれもぱっと言葉を聞いただけで、

「抜け出れないもの。」

「自分ではどうしもようないもの。」

といったようなイメージがありますよね。

 

まさにそのイメージ通り、

なかなか抜けだすのに時間がかかりますし、

自分ではコントロールできなくなります。

 

その仕組みはここでは説明しませんが、

ドーパミンなどの脳内物質なども関わってきますし、

いろんな要素があると言われています。

 

そして、この依存症を改善する場合、

「依存していること自体」を改善しようとしても、

なかなか改善しなく、かえって悪くなってしまうケースもあります。

 

それは、「依存」はあくまで「結果」だからです。

 

この「結果」だけを見て、

依存そのものを改善しようとしてもあまりうまくいきません。

 

それは、この「結果」の背景には、

その人それぞの苦悩が隠れているからです。

 

依存そのものを改善を目指したとしても、

その苦悩がそのままであれば、

やはり戻ってしまうことが多いのです。

 

では、その「苦悩」とは、どんなことがあるのか?

というと、それは例えば、

・いじめられた体験

・家族関係の居場所のなさ

・愛情関係の欠落

・挫折体験

・仕事による過度なストレス

・DV

・現実生活になかなか馴染めない

・トラウマ体験

などの「心の苦悩」が挙げられます。

 

依存という「結果」の背景には、

これらの心の苦悩があるのです。

 

現実生活が辛すぎる。

居場所がない。

愛してくれる人がいない。

受け入れてくれる人がいない。

そんな気持ちを抱えている時、

私たちは一人で立っていることは難しく、

人肌が過度に恋しくなったり、

何かに没頭することで、考えなくしたり、

何かに頼りたくなったりしたくなってしまうのです。

 

それは、心の弱さからではなく、

そんな心の苦悩を抱えてしまった時に、

心をなんとかでも保つための防衛本能でもあるのです。

 

一見すると非合理的に見えますが、

それでも、なんとか自分を保っていられるのです。

 

 

依存という「結果」だけを見て、

「依存」はダメだ!

と切り捨てるのではなく、

「結果」の背後にあるそうならざるを得なかった

それぞれの事情や想いや気持ちを汲み取ろうとすること、

そして理解しようとすること。

 

それが支える私たちができる最初の一歩なのです。

 

著者プロフィール

野川 仁
野川 仁
元引きこもりの心理カウンセラー。現在はカウンセリングをしつつ、講師としも、毎週(土)講義を行ってる。目指すは、「記憶に残らないカウンセラー」。カウンセラーのおかげより、自分の力で前に進めた実感を持ってもらうべく、日々奮闘中。理想への道のりはまだまだ長い!