この前の心理学教室で、
どんなタイミングかは忘れましたが、
受講生からの質問から、
ふとこんなことを思いました。
キッカケの質問は、
「理想の自分に近づかなければいけないんですか?」
というもの。
理想の自分に近づかなければいけないことはもちろんないです。
そして、この”~しなければいけない”っていう、
そんな思いに支配された途端、
こころが不自由になりがちです。
~しなくちゃいけないことって、
本当はあまりなくて、
僕たちが”勝手に”思い込んでいるだけなんだけれど、
それがさも真実かのように思ってしまうからです。
そう思うようになると、
それが義務で、達成しなければいけないことになり、
途端に、現実と理想とのギャップに苦しむようになります。
理想の自分。
それに近づいている自分。
近づいていない自分。
そういう境界線は僕たちをときに苦しめます。
これは、幸せに関してもそうです。
人生の目的は、本当に”幸せになる”こと?
幸せにらなくちゃ!
って、そう思っていると、
幸せな自分。
そうじゃない自分が出来上がり。
幸せを感じてない自分は、本当の自分じゃないんだ!
っていう境界線がでてきて、自分自身の首を絞めてしまう。
今の僕たちの世の中には、”幸せ”って、
とっても美しく、羨ましく、そして憧れのものとして、
映るし、そういう言葉や本なども多いですよね。
そして口々に”あの人”は”、幸せそうだな。”
”私”も”幸せになりたいな。”って。
幸せにならないとなって。
そんな風に考えちゃう。
何か見えない力が働いていて、
”幸せ”が強制力をもっているかのように。
だって、生きてきたんだから、
幸せにならきゃ意味ないじゃない。
ね?そうでしょ?
うん、そうだね。
そういう考えも大切だし、
幸せになりたいよね。
ただね、ちょっと見方を変えてみて。
幸せにならなきゃって、そう思って、
いつも頑張っていて、それが逆にあなたを苦しめるなら、
幸せになれてない、幸せじゃない自分はダメなんだ。
絶対に幸せにならなきゃいけないんだって、
そう思って、その”幸せ”があなたを苦しめるなら、
そんな幸せは、もしかしたら”今は”いらないかもしれない。
幸せってきっとあなたを苦しめるものじゃないから、
がんじがらめにあなたをその”幸せ”が苦しめるなら、
今は、その”幸せ”になることをやめる勇気も
きっと大切なんじゃないかなって思います。
著者プロフィール

- 元引きこもりの心理カウンセラー。現在はカウンセリングをしつつ、講師としも、毎週(土)講義を行ってる。目指すは、「記憶に残らないカウンセラー」。カウンセラーのおかげより、自分の力で前に進めた実感を持ってもらうべく、日々奮闘中。理想への道のりはまだまだ長い!
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